アマチュアゴルファー、ホールインワンを偽装「愚かな行為だった」
米ミズーリ州のウィングヘブン・カントリークラブで開催されたアマチュア大会で、衝撃的な“偽装ホールインワン”事件が発覚した。当該選手はザック・ホランド氏(ハンディキャップ+2)。彼は4番ホール(パー3)で、事前にボールをカップに仕込んでおき、仲間の前でホールインワンを決めたように装ったという。
ホランド氏はラウンド中、最初の3ホールを終えたところで「祖母が病気で電話をしなければならない」とグループに告げ、先に4番ホールへ向かうことを申し出た。そして後から到着した仲間たちに「ショットは打ったが、どこに行ったか分からない」と説明。一緒に探した末にカップの中からボールを発見し、グループは大喜びでホールインワンを祝福したという。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon しかし、クラブハウスでは早くも疑惑の目が向けられた。何しろ誰も実際のショットを目撃していない。スタッフが調べたところ、ホランド氏が自分のティータイム前に4番ホール付近を車で走行する防犯カメラの映像が確認された。追及を受けたホランド氏はついに虚偽を認めた。ただし、実際にボールをカップに置く瞬間の映像はなかったと本人は証言している。
この大会は会員同士がペアを組む「メンバー・メンバー・トーナメント」で、ホールインワンには賞金が設定されていた。ホランド氏はラジオ局『101 ESPN』のインタビューで動機を問われ、「本当に分からない。話し合ったけど、動機なんてなかった。ただの完全な愚かさだ」と語った。さらに「我々はフィールドに2打返していた。それは言い訳にならないし、言い訳は何もない。ただ、その状況に対して完全に間違った方法で対処してしまった」と続けた。
ホランド氏はすでにクラブの会員権を返上。自身の行動を「道徳心の欠如による恐ろしい過ち」と認め、「ゴルフの観点からは、バッシングや噂話を受けるのは当然だ」と受け止めた。その一方で、最も気掛かりなのは家族への影響だと吐露する。「来月で結婚5年目になる妻との信頼を壊してしまった。2人の幼い子供たちが『あなたのパパはカンニングをする人だ』というレッテルを貼られるのは耐えられない」。
過去に同様の行為があったかとの質問には「ここまでのことはない」と答え、追及されると「ゴルフコースでカンニングをする人間ではない。悪い判断を下し、その結果を受け入れるしかない」と述べた。
ウィングヘブンCCの運営責任者でPGAオブアメリカの暫定会長を務めるネイサン・チャーンズ氏は声明で「この問題には迅速に対処した。我々はゴルフの誠実さとメンバーやゲストに提供する体験を深く大切にしている」とコメント。クラブ側は「問題は解決済みであり、これでクローズとする」としている。
アマチュアゴルフ界に衝撃を与えた今回の騒動。ホランド氏は「自分が完全に愚か者になった」と自嘲しつつ、家族を守るために前に進む決意を示した。ゴルフという紳士のスポーツにおいて、信頼と誠実さの重みを改めて問いかける出来事となった。
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