シャーリー・ハルとロッティ・ウォード、地元英国勢がメジャー制覇に挑む
いよいよ今季最後のメジャー、AIG全英女子オープンが開幕する。舞台はロイヤル・リス&セント・アンズ。地元英国勢の期待を一身に背負うのが、世界ランク7位のシャーリー・ハルと同5位のロッティ・ウォードだ。二人の熱い戦いが、ゴルフファンの心を掴んで離さない。
ハルは開幕週、なんとキャディのアダム・ウッドワードに「スクラッチくじで10万ポンド(約1900万円)が当たった」と偽の報告をし、大慌てさせるといういたずらを仕掛けた。ウッドワードは「人生で初めて当たった!今日はラッキーデーだ」と興奮して帽子を脱ぎ、サングラスを外し、汗をダラダラ流しながら震えていたという。しかし、そのくじはブラックプールの冗談ショップで買ったもの。ハルは「彼はもう辞めようかと思ったんじゃないかな。本当に悪いことをした」と振り返ったが、本当にキャディが大当たりを掴むチャンスがあるとすれば、それはハルがメジャー初優勝を遂げた時だけだろう。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー ハルはこれまでメジャーで5回の準優勝に泣いてきた。「フラストレーションが溜まるよ。周りからプレッシャーをかけられることもある。でも所詮は人間だ」と本音を漏らす。6月の全米女子オープンでは、世界No.1のネリー・コルダに競り負けたが、最終ホールで見せたパットには「自分には根性がある」と手応えを感じている。18番でのピッチングウェッジによる175ヤード越えのショット、そしてチップインのパット。あの時はコルダが素晴らしかっただけだ。
昨年はロイヤル・ポースコールで最終日3アンダーをマークしながら、ミユ・ヤマシタに2打及ばず2位タイ。その悔しさを胸に、今週は会場に向かう途中に歴代優勝者のポスターを見て「いつか自分もあそこに名前を刻みたい。そうしたらぐっすり眠れるだろう」と語った。
一方、英国No.1のロッティ・ウォードは今大会3度目の出場。アマチュア時代を含む過去2回はトップ10入りしており、リンクス適性は折り紙付きだ。昨年のスコティッシュ・オープンをプロデビュー戦で圧勝し、先月のLPGAクローガー・クイーン・シティ選手権でも優勝。しかし、今月初めのエビアン選手権ではハーフウェイリーダーから失速、またしてもミユ・ヤマシタにプレーオフで敗れた。ウォードは「悔しさに負けて自分を責めるのは簡単だけど、それでは前に進めない。毎週勝てるわけじゃないからね」と学びを口にする。
地元ファンの大声援が予想される中、ハルは「期待に応えられないとガッカリさせる気がするけど、悪いショットを打っても死にはしない。楽しんでやる」と割り切る。ウォードは「ジョージア・ホールが22歳でこのコースを制したように、私もあの舞台に立てたなら最高だ」と憧れの先輩の背中を追う。
2009年のキャトリーナ・マシュー、2018年のジョージア・ホールに続く、英国勢のロイヤル・リス&セント・アンズでの凱旋なるか。ハルとウォードのクラブが、本物の価値あるチケットをファンに届ける瞬間を、誰もが待ち望んでいる。
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