北京世界陸上へ!競歩は名古屋アジア大会金メダルで即内定、マラソンはMGCシリーズG1が鍵
日本陸連が7月22日の理事会で、2027年に開催される北京世界陸上のマラソンと競歩の代表選考要項を正式に発表した。陸上ファンにとって、その厳しくも明確なロードマップがついに示された形だ。
まず競歩部門。編成方針は「より多くのメダルや入賞を獲得する」ことを掲げ、メダル獲得および8位入賞を目指す競技者でチームを構成する。選考の最優先は、東京世界選手権優勝者か、2026年世界競歩ツアー優勝者(12月決定)に与えられるワイルドカード保持者だ。
そして最大の注目ポイントが、9月に名古屋で開催されるアジア大会との連動だ。ハーフマラソン競歩、マラソン競歩ともに、アジア大会で金メダルを獲得し、かつ派遣設定記録(ハーフマラソン競歩男子1時間22分00秒、女子1時間32分10秒、マラソン競歩男子2時間58分00秒、女子3時間25分00秒)を突破した選手は、その瞬間に代表内定となる。山崎一彦強化委員長は「秋から競歩シーズンが本格化する。やみくもに出場するより、アジア大会の金メダルを評価した。地元大会で力を注ぐ意義は大きい」とその意図を語っている。
さらに、ハーフマラソン競歩は2027年2月、マラソン競歩は3月に実施される日本選手権で、派遣設定記録を突破して優勝した選手も内定する。その後は、日本選手権3位以内かつ世界ランキングカテゴリーC以上の大会で派遣設定記録を突破した選手、さらにはハーフマラソン競歩は27年3月の全日本競歩能美大会、マラソン競歩は26年10月の全日本競歩高畠大会で3位以内かつカテゴリーC以上の大会で派遣設定記録突破者という順で選考が進む。最終的に枠が埋まらない場合は、標準記録(ハーフマラソン男子1時間23分00秒、女子1時間33分10秒、マラソン男子3時間1分00秒、女子3時間28分00秒)突破者の中から、日本選手権や両大会の3位以内選手が対象となる。
一方、マラソンは「メダル獲得および入賞を目指す競技者」を編成方針に据えた。選考競技会は、MGCシリーズ2025-26およびMGCシリーズ2026-27のG1レースに加え、2025年11月5日からMGCシリーズ2026-27終了日までに開催されるワールドマラソンメジャーズ、世界陸連ラベルロードレース(プラチナ、ゴールド、エリート、ラベル)が対象となる。
最も注目すべきは、2028年ロサンゼルス五輪選考の内定条件であるMGCファストパス設定記録を満たした選手、およびMGCシリーズ2026-27チャンピオン(第110回日本選手権者)が即時内定となる点だ。ただし、参加意思がない場合は内定は出されない。残りの枠は、選考競技会の中で参加標準記録(男子2時間6分00秒、女子2時間23分20秒)を突破した記録上位の選手、さらにエントリー下限設定記録(男子2時間7分12秒、女子2時間26分16秒)を満たした選手から補充される。
なお、補欠競技者は設定されない。また、北京世界選手権の前後1か月は競技力維持とコンディショニングを理由に、原則としてマラソンへの出場が認められない。そのため、2027年10月3日開催予定のロサンゼルス五輪代表選考レースMGCには出場できないことも決まった。
アジア大会の金メダル、日本選手権、そしてMGCシリーズ。各選手がどこで勝負をかけるのか、今後のレース展開から目が離せない。
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