HRCが始動! ホンダの伝説的マシンを一般販売、F1部品ジュエリーも登場
ホンダファン、コレクター、そしてレース史に憧れる全ての人に朗報だ。ホンダ・レーシングUSA(HRC US)が、かつてサーキットを沸かせた歴代マシンを一般販売する「HRCヘリテージ・レーシング・プログラム」を正式にスタートさせた。
このプログラムの真骨頂は、ただの「中古車販売」ではないところにある。HRCが自らの手でマシンを完全分解し、当時の設計図やエンジニアのメモを頼りに、新品・再生パーツを組み合わせて忠実にレストア。電子機器は現代の技術にアップデートされ、エンジンはカリフォルニアのHRC本社でオーバーホールされる。さらに、購入後もサーキットでの技術サポートを提供するという、まさに「走る歴史」を末永く支える体制だ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon HRC US社長デビッド・ソルターズ氏は、この取り組みへの熱い思いをこう語る。「クラシックレーシングカーは決して死なない。その神話とオーラは大きくなるばかりだ。我々のプログラムは、これらのマシンに本来の使命であるレースを続けさせることを目指している。オリジナルの知的財産と知識を持つHRCだからこそ、ヒストリックレースに復帰できる完璧な状態に仕上げられるのだ」
記念すべき第一弾として選ばれたのは、2007年のセブリング12時間レースでLMP2クラスを制した26号車アキュラARX-01a。アキュラ初の専用設計耐久レーサーであり、HRCの米国部門が初めて一から設計・開発したマシンだ。デビュー戦でステアリングを握ったのは、ダリオ・フランキッティ、ブライアン・ハータ、トニー・カナーンという豪華顔ぶれ。4度のインディカー王者フランキッティは「とにかくドライブするのが楽しい。2007年型アキュラARX-01aは、ドライブする幸運に恵まれた誰にとっても特別なクルマだ」と振り返る。
現在入手可能なマシンはこれだけではない。2009年のアメリカン・ル・マン・シリーズLMP1クラスでダブルタイトルを獲得したARX-02a「パトロン」、そしてデビューイヤーにIMSAで2勝を挙げた2017年型アキュラNSX GT3もラインナップに名を連ねている。
さらに、このプログラムはすでにF1ファンにもなじみ深いプロジェクトを手掛けている。マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウン氏が、ロジャー・ペンスキー氏から購入した伝説のマシン、故ジル・ド・フェランが2001年のCART選手権を制したレイナード01iのレストアだ。HRCは当時のホンダエンジンを用意し、電子部品を点検。サーキット走行が可能な状態に仕上げた。このマシンは、モントレー・カー・ウィークでラグナ・セカをデモ走行する予定となっている。
そして、モントレー・カー・ウィークのHRCブースでは、1986年のウィリアムズ・ホンダ「FW11」や2026年のアストンマーティン・ホンダ「AMR26」など、F1、インディカー、MotoGP、ダカールと多岐にわたる歴代の優勝マシンが展示される。
注目は、1990年ドイツGPでゲルハルト・ベルガーが駆ったマクラーレンMP4/5Bに搭載されていた、実戦使用済みの最後のホンダV10 F1エンジン「RA100E」の部品販売だ。各部品は専用展示ケースに入れられ、HRC発行の真正証明書が付属する。さらに、そのエンジンの小型部品を、日本有数の宝飾産地・山梨県甲府市の銀細工技術で加工した、一点物のジュエリーコレクションも披露される。
1965年メキシコGPでホンダにF1初勝利をもたらした伝説のRA272(シャシーNo.103)のスケールモデル(1/8、1/18)も販売。まさに、ホンダのレーシングヒストリーを五感で体感できるプログラムが幕を開けた。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 今、あなたにオススメ