吉澤柚月、初優勝で見えた“女王の条件” 平均ストローク部門1位の衝撃
日本女子ツアー「北海道meijiカップ」最終日、札幌国際CC島松コースで歴史が動いた。首位タイからスタートした吉澤柚月(2003年生まれ、プロ3年目)が69で回り、通算8アンダーでうれしいツアー初優勝を挙げた。
この日の吉澤は、初優勝がかかっているとは思えない落ち着きっぷり。1打リードで迎えた13番パー4では2打目を深いラフに外しながらも、キャディーと笑顔で話す余裕を見せた。アプローチは寄せ切れなかったが、確実にパーセーブ。すると続く14番、そしてこの日最も難易度が高くバーディーがわずか2つしか出なかった15番で連続バーディーを奪い、勝利を決定づけた。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 今シーズンはQTランキング76位からのスタート。5月の「リゾートトラスト」では河本結とのプレーオフに敗れて2位、6月の「ニチレイ」で8位に入り第1回リランキングで2位に浮上。そして念願の初優勝をつかんだ。
その吉澤のスタッツを見ると、すでに“女王の条件”をクリアしている数字が光る。「予選ラウンドの平均ストローク」部門で堂々の1位。昨シーズンの同部門1位は佐久間朱莉で、その前は3シーズン連続で山下美夢有。2024年の年間女王・竹田麗央も2位だった。つまり、この部門でトップに立つことが女王への近道なのだ。
さらに1ラウンドあたりの平均バーディー数も菅楓華に次ぐ2位。こちらも昨シーズン1位は佐久間、その前2シーズンは山下と、まさに女王の系譜に連なる数字だ。
特筆すべきはリランキングをクリアしてからのスタッツの劇的な向上。「ニチレイ」終了時点で平均バーディー数は3.1290で部門17位だったが、今大会後は平均3.6667で2位へジャンプアップ。直近6試合では平均4.5という驚異的なペースを叩き出している。予選ラウンド平均スコアでも直近5試合10ラウンド中8回が60台と、まさに急成長中だ。
「ツアーの練習環境は、上手くなれるための練習環境。予選会に出てダメだと一日で帰らなきゃならないけど、そこで1週間ずっといられるようになるのは大きい」と吉澤はリランキング突破後に語っていた。その言葉通り、充実した練習環境でレベルアップした成果がスタッツに如実に表れている。
短いウィニングパットを決めた後のガッツポーズは控えめ。プロ3年目、57試合目での初優勝の感想は「想像では緊張してドキドキして、解放感のあるものかなと思っていましたけど、淡々とした感じでした。18ホールやったら優勝した、という感じでした」というもの。初優勝を通過点と捉えるようなその姿勢こそ、女王への道を歩む者たちの共通項かもしれない。
ポイントランキングは12位だが、初優勝で得た自信を武器に、今後さらに駆け上がっていくことは間違いない。吉澤柚月の大飛躍に、日本のゴルフファンは目が離せない。
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