W杯で天然芝を知ったNFL選手たち「なぜ俺たちだけ?」—キャプテン・ワーナーも声上げる
2026年FIFAワールドカップの開催に伴い、全米7つのNFLスタジアムに一時的に天然芝が敷かれた。大会終了後、これらのスタジアムは再び人工芝に戻される予定だが、選手たちは「このまま天然芝を残してほしい」と声を上げ始めた。
きっかけは、NFL選手会(NFLPA)が公開したデータ。なんとNFL選手の92%が天然芝を好んでおり、調査によれば「人工芝は天然芝よりも体に負担が大きい」という。現状、NFLの30のレギュラースタジアムのうち、天然芝を使用しているのは15のみ。半数は人工芝というのが実情だ。
この状況を打破すべく、選手たちはSNSで「#WorthTheCost」というハッシュタグを掲げて運動を開始。シカゴ・ベアーズのクォーターバック、ケイレブ・ウィリアムズは「なぜ俺たちにもこれ(天然芝)がないんだ?」と投稿。インディアナポリス・コルツのランニングバック、ジョナサン・テイラーは「天然芝は手の届かないものじゃない。選手を最優先にすることも、そうあるべきだ」と訴えた。
グリーンベイ・パッカーズのラインバッカー、ゼア・フランクリンはさらに踏み込む。「何もしないコストは、選手の体で支払われている。天然芝を義務化しろ」と強く主張。選手たちの切実な思いがにじむ。
NFLPAは、W杯直前の声明でこう訴えている。「もはや能力の問題ではない。技術は存在し、専門知識も資源も、選手が圧倒的に求める高品質な天然芝を設置するために揃っている。国際的なアスリートやグローバルイベントのために行われた有意義な投資を、我々は目の当たりにした。NFL選手は、これらのフィールドで定期的にプレーし、スタジアムの資金調達にも貢献し、その仕事によってリーグを今の姿にしている。彼らにも同じ品質の天然芝へのコミットメントが与えられるべきだ」
背景には、人工芝の維持費が天然芝より低いという経済的理由がある。しかし、W杯という大舞台を経験し、「世界基準」のピッチ品質を体感した選手たちは、もはや後戻りできない。彼らの体を張った訴えは、リーグ全体の議論を確実に熱くしている。
今、あなたにオススメ